檪野寺・木造釈迦如来坐像

131.0
 寄木造内刳り彫眼の半金色像で、面貌はややきびしく、仏身の肉付きのよい座仏である。全体の手法は、平安後期独特の柔らかな波のうねりをしのばせる曲線を持ち、台座は裳懸座で、かなり形式化し丸味を帯びた浅い衣文などから、平安後期の彫像とみるべきであろう。