檪野寺・木造薬師如来坐像

222.0cm
もと詮住寺の本尊で、寄木造りの木造金色像である。左手に薬壷を持ち、右手は施無畏印を結び、八角七重の蓮華座の上に降魔坐を結んだ寄木造り漆箔金色の大像で平安時代の作と見られる二重円光の光背はこの頃流行した本格的なもので、比較的完全な当初のものである。この種の藤原期の丈六の如来像は、近江でもそう多くはないであろう。